ピカソライダーズ・セカンド(2006.8)
解説


高校最後の部誌は何を描こうか考えて、
過去作の続編ってのも面白いかなと思って作った、2度目のピカソライダーズです。


えー、先に読んだ人は笑ったと思います。
怪盗メリー。もちろん怪盗キッドのパクリです。

そもそもは、レッドと新キャラを主役にした知能合戦をやろうというのがコンセプトでした。
理由は前回友人達にレッドが好評だったのと、
自分の頭の中で何となく、エルとナナ姉、アリスとバロンがセットだったから。

その時点では普通にルパンをなぞった一般的な黒スーツ怪盗だったんですが、
あの頭で黒スーツだと完全にバロンと被るんです。

んじゃ、白か、と。

そこからはもう止まらなくなって、
マントしかり、宝石しかり、逃げパターンしかり。

『海の城』でも書いたように、ある程度積極的に取り入れていたのと、
「部誌でしか書けないもの」が3年間の一貫したテーマだったので、迷いはありませんでした。
ストーリー自体は『スパイラル〜推理の絆〜』の影響が強いですね。

でも結構好評でしたよ。メリー。


この回から舞台が19世紀末のイギリスと決まって、
メカ系は全てアリスの発明品という言い訳、もとい裏設定が付くことになりました。

エルが「リーダー」と呼ばれてなかったり、
レッドがアリスを「お前」と呼んでたり(追走曲の時点では「君」)、
まだちょこちょこ違いますね。
そこら辺は自分がしっくり来るように書くので、この先も変わって行くのかもしれません。

ナナ姉の乗り回すものが馬に変わっても肩書きが「運転手」なのは、
発明されたばかりの車や飛行機を含め、あらゆるものを操縦できるからです。…きっと!

そしてパワーバランスが崩れるためハブられぎみのバロン。


当時漫研は部誌を部員分しか刷っていなかったのですが、
このときは部長権限を存分に発揮して、初めて学祭で無料配布しました。(売るのは禁止されてた。)

部員がみんな頑張ったのでいつもの倍のページ数になって、
印刷代が足りなくなって3年で一部負担した記憶があります。
非常に思い入れのある一冊です。
(2009.2.23)

メインページに戻る